特長ある学び
Characteristic learning

Characteristic learning
医療の高度化、価値観の多様化などにより、看護専門職にはより高い専門性と実践力が求められています。多職種と連携し、協力しながら目標を達成するため、本学では人間性の涵養を重視しています。1年次から他学部の学生とのグループワークの機会を多く設け、多様な発想や考えに触れる環境があります。また、「医療と教育」の大学であることも大きな特徴です。患者さんや、その家族とのコミュニケーションで役立つ教育的な視点を身につけることもできます。さらに、卒業後を見据えたキャリア形成にも力を入れ、その時代のニーズに応じた役割を担える人材へと育成します。
看護学部 学部長・学科長
尾﨑 雅子教授
医療の高度化・専門化が進む中、保健科学部では次代を担う医療スペシャリストを育成しています。医療検査学科では臨床検査技師に加え、がんの発見に欠かせない細胞検査士の資格取得も可能です。口腔保健学科では、う蝕や歯周病を予防する口腔衛生管理だけでなく、嚥下も含む口腔全体の機能管理ができる歯科衛生士を育成します。診療放射線学科では、近年の画像診断や放射線治療の急速な進歩に対応できる診療放射線技師を育成します。また、他学部の学生の多様な価値観や発想に触れながら、将来のチーム医療に役立つ、広い視点と人間性を醸成します。
保健科学部 学部長
塩谷 英之 教授
保育・教育は、子どもの成長をそばで実感できる、魅力ある仕事です。AIなどの技術革新、気候変動、感染症など、未知なるものへの対応が求められる今、さらに未来を生きる子どもを育てる役割も担っています。そのため、保育・教育のプロは、知識・技能はもちろん、それらを駆使し課題解決する力が必要です。そこで本学は、学年や学部を超えた学びや地域交流などを通し、発想や思考の異なる人と協働する中で課題解決能力を育成します。また本学が有する「医療」の学びを活用。子どもの健康に関する学びを深めることができるのも、本学ならではの特徴です。
副学長・教育学部 学部長
大森 雅人 教授
本学は建学の精神のもと、知性と感性を備えた優れた専門職業人の育成を目標としており、全学部・学科は入学、教学、卒業(学位)、評価、支援に関する方針(ポリシー)を定め、以下のように組織的かつ計画的に教育を行います。
本学は「知性と感性を備えた優れた専門職職業人」を育成目標とし、これを「ときわびと」と呼んでいます。その行動特性として【知性】【感性】【専門性】【市民性】の4つを定め、これを「ときわコンピテンシー」としています。
本学は、「ときわコンピテンシー」を学生自身が主体的に身につけようとする姿勢を重視し、教職員は「SSP」に基づいてその習得を積極的に支援します。これは、卒業後も「ときわびと」として歩み続けるための指針となるからです。
本学は、すべての学生の多様な学びと成長を支援し、社会的・職業的自己実現を目指して、以下の方針に基づき組織的・計画的な支援を行います。
さらに、「入学前から卒業までのロードマップ」を学生と教員で共有し、「ときわコンピテンシー」の可視化を通じて、個々に応じた適切な教育を提供します。
「まなぶ」+「able」=「まなぶ」ことが「できる」
本学では、社会の変化に対応できる人材を育成するために、資格取得に偏らず、大学生活の初めから広い視野や多様な価値観に基づいた「学ぶ力」を養う初年次教育プログラム「まなぶる▶ときわびと」を導入しています。
学科を超えたグループ活動を通じて、仲間づくりや議論、学習習慣の形成、論理的思考や表現力、創造力など、多様な「できる力(able)」を身につけます。
神戸常盤大学では、初年度から個別面談や専門的なガイダンス、生活支援を含む総合的なキャリア教育を実施し、
卒業後の離職率の低さに繋げています。教職支援センターでは、1年次から教職試験対策やeラーニングを提供し、
地域の学校との連携活動も支援しています。一人ひとりに合わせたキャリア形成支援が行われています。
本学では、教員と学生支援課が協力し、初年次から個別面談を行い学生一人ひとりの夢や悩みを支援しています。就職だけでなく生活面も含めたキャリア教育を重視し、学習環境の整備や社会適応のアドバイスで就職活動をサポート。結果として、卒業生の離職率が低く、希望に合った就職が実現できています。
教職支援センターは、小学校教諭、中学校理科教諭、公立幼稚園教諭・保育教諭・保育士および養護教諭を目指す学生の進路支援を目的に、
学科や学生支援課と連携しながら、学生の主体的なキャリア形成を支援しています。
「地域交流センター」と「ボランティアセンター」は、学生と地域社会をつなぎ地域貢献活動を支援し、実践的な学びを提供します。
一方、「国際交流センター」は国際交流プログラムを通じて多文化理解とグローバルな視点の習得をサポートしています。
大学と地域をつなぐ総合窓口
本学は「教育・研究成果の社会還元と地域発展への貢献」を理念とし、地域交流センターを設置しています。
このセンターは大学と地域、学生と地域をつなぐ窓口として、学生主体のイベントや地域住民との交流、
市民公開講座などを通じて地域活性化に取り組んでいます。
Kten Bio株式会社は、神戸常盤大学発の初のベンチャー企業として設立され、遺伝子検査を簡便かつ高感度で行える試薬キットを開発しています。特にノロウイルスの検出を目指した製品化に取り組み、今後は病原性微生物の検出を通じて安全・安心に貢献し、教育や新分野への展開も進めていきます。
授業で学んだ知識・技術をボランティアで実践
社会貢献を通じてさらなる学びにつなげる
本学のボランティアセンターは、地域のニーズと学生の意欲を結びつける拠点として設立され、長田区社会福祉協議会と共同で準備された全国的にも珍しい施設です。ボランティア活動や市民活動に関する情報提供、参加機会の紹介、相談支援、講座の開催などを行い、学生が実際に地域課題に関わることで人間的成長を促しています。
医療検査学科の学生は子宮頸がん検診の啓発活動を行い、看護学科やこども教育学科、口腔保健学科の学生たちも、それぞれの専門性を活かした地域支援に取り組んでいます。これらの経験を通じて、学生は社会に貢献する専門職業人としての自覚を深め、成長していきます。
大学生になったら積極的にボランティア活動をしたいと思っていたので、神戸常盤大学でボランティア活動が活発に行われていると知り、入学を決めました。ボランティアセンターでいろいろな活動を紹介してもらい、地域のお祭りでの出店や障がいのある子どもたちの地引網体験の手伝いなど、多様な活動に参加できました。活動を通してたくさんの人の笑顔から自分も元気をもらっています。私の目標は「人に寄り添える歯科衛生士になること」ですが、これらの活動は人との関わり方を学ぶ良い経験になっていると思います。
口腔保健学科 1年 永井 杏
(柏原高等学校・兵庫県)
多くの国との交流を"体験"し、
"グローバル"に視野を広げる
(Global Communication Center/G.C.C)
国際交流センターは、本学の国際化・国際交流及び教育研究活動を推進することを目的としています。
学生が国際的な活動を通して、"Think globally, Act locally"を体現するための学びをサポートします。
本学は1997年からネパールのNGOと協力し、隔年で研修生の派遣・受け入れを行っています。異文化交流を目的とし、学生はホームステイや医療・教育施設の訪問を通じて、文化や価値観の違いを学び、相互理解を深めています。2023年度にはコロナ禍後初の派遣が再開され、13名がネパールを訪問しました。
国際交流センターは基盤教育科目「国際理解」を開講し、多文化共生への理解を深めています。2023年度には学生有志が留学生とお好み焼きを作る「国際交流クッキング」を企画し、交流を深めました。また、ネパール文化や言語を学べる講座など多様な異文化体験プログラムも実施しています。
ラーニングコモンズで週1回「English Room」を開催し、3〜4日程度の海外旅行で使える英語のスピーキング力を楽しく効率的に身につけられます。ネイティブ講師との会話やゲームで学べ、海外旅行や研修に興味がある学生におすすめです。
本学は「大学コンソーシアムひょうご神戸」の国際交流プログラムに科目を開放し、単位互換に対応しています。このプログラムではアメリカまたはネパールを訪問し、医療検査や看護分野の保健医療を比較するフィールドワークを行います。事前・事後研修を通じて学びを深め、他大学の学生との交流も可能です。
子どもと海外に興味があった私は、ネパール研修の存在を知り神戸常盤大学を目指すことに決めました。クラクションが鳴り響く日本とはかけ離れた光景の中で、無邪気な姿で私たちに手を振る子どもたちの姿がとても印象に残っています。ですが、路地裏では笑顔のない生きることに必死な子どもたちの姿を目の当たりにし、あるべき姿を考えさせられました。ホームステイでは、親戚の男の子とおりがみやけんだまを楽しみました。母国語を話すホストファミリーとは、お互いの表情やジェスチャーを読み取り、コミュニケーションを楽しみました。意思疎通が難しかった分、通じ合えた時の喜びは大きく、一分一秒すべてが宝物のような時間でした。異文化や医療、教育についての学びはもちろんですが、言語の壁を超えた交流体験は私にとって一番の刺激であり思い出です。このような貴重な出会いや経験に感謝の気持ちでいっぱいです!
こども教育学科 2年 武部 澄佳
(兵庫県立社高等学校)
※掲載されている学生の学年は取材時のものです。