ピックアップカリキュラム

「細胞検査士」を養成する特別コース!

高度な技術と知識を兼ね備え、がん細胞の早期発見ができるスペシャリストを育てます。

がんで亡くなる人を少しでも少なくするために、大変重要な役割を担っているのが細胞検査士です。細胞検査士は、がん細胞を早期に発見するため、日々顕微鏡を覗きこみ、がん細胞を探し出しています。全国で9大学、近畿の4年制大学では本学が初めて養成課程を設立し、開設から7年間で80名の細胞検査士を送り出しました。本学の細胞検査士養成課程は、充実した設備で勉強しやすい環境を用意しています。

通常、細胞検査士受験資格を得るには、臨床検査技師になってから病理検査の業務実績が1年間必要とされています。しかし本学の「細胞検査士養成課程」で学ぶことにより、在学中に細胞検査士の試験を受けることが出来ます。「細胞検査士養成課程」では、様々な細胞について深く学ぶために900時間以上におよぶカリキュラムを用意し、卒業時には臨床検査技師と細胞検査士のダブルライセンス取得へと導きます。

日本人の死亡原因第1位であるがんは、細胞の病気です。人間の体にある約60兆個もの細胞の中には、自由勝手に増え続け、生命をおびやかす細胞ができることがあります。これががん細胞です。日本人の3人に1人ががんによって亡くなっているともいわれ、昔は不治の病として恐れられていましたが、医療が進歩した現在では、早期に発見すれば治る病気になりました。人から採取された細胞の中から、顕微鏡を使ってがん細胞を見つけ出し、早期発見に貢献しているのが細胞検査士です。

実習室に、2台の大型液晶ディスプレイを設置して、顕微鏡の画像を画面に映し出しながら、 複数人でのディスカッションができるようにしています。「この細胞はなんだろう?」と疑問 に思った場合も、その場で教員と学生全員で確認しあうことができます。

経験豊かな教員の下で何度も繰り返して経験を積む

喀痰にて発見されたがん細胞

細胞の中には、正常な良性細胞とがん化した悪性細胞がありますが、一目見てすぐにわかるような特徴的なものばかりではありません。一般的には、スライドガラスに塗りつけられた細胞の標本を染色液で染め、顕微鏡を使ってその形状などをもとに判断をするのですが、良性細胞の中にも形が異常なもの、逆に悪性細胞なのに限りなく良性細胞に近いものなど、様々な細胞があります。その境界を見分けられるようになるためには、できるだけたくさんの細胞を検査し、経験を積み、知識をつけていくしかありません。

そこで、細胞検査士養成課程では時間の許される限りたくさんの標本を見たり、鑑別したりといったトレーニングを何度も繰り返し行います。例えば、子宮の細胞だけを1ヵ月に渡って見ていくこともあります。良性と悪性を1週間ごとに交互に見ていくことで、区別の難しい境界を見抜く力を養います。

また、近畿各地の医療機関や施設などで、現場の第一線で活躍されている細胞検査士や、細胞診断を専門に行う医師である細胞診専門医など、いろいろな先生方をお迎えして、実際に診断に使われた標本を見ていきます。本物のがん患者さんの標本を見たり、類似症例と比較をしたり、現場で行われた判断を学ぶことで、即戦力として通用する力を身につけることができます。毎日何百人もの細胞を見ている現役の先生と直接話ができることもおおきな魅力です。

患者をがんから守るスペシャリスト

がんの検査と聞くと、みなさんはレントゲン、エコー、MRIやCTなどの画像検査を思い浮かべるかもしれません。しかし、これらの検査では、残念ながら細胞の良性・悪性までは診断することはできないのです。細胞検査を加えることでより確かな診断が得られます。細胞検査士は早期にがんの徴候を発見し、人の命を救うことができる素晴らしい仕事なのです。

4年 田口 直樹
(淡路三原高校・兵庫県)

細胞検査士を目指す日々

入学当初から細胞検査士の資格を取得しようと考えていましたが、本格的に興味を持ったきっかけは病院実習です。細胞検査士の方が一枚の標本から病気を特定している姿を見て「すごい!」と思いました。検査は常に迅速性が求められますが、実際のスピード感を体験できました。

好きな授業は「生化学」です。血清に含まれる成分を分析し、異常を調べる中で、いろいろ考察することが面白いし、好きです。その反面、私はもともと自分を表現することが苦手でしたが、学年が進むにつれて、分析や考察をグループで発表する授業が増え、少しずつ苦手意識がなくなり、医療現場で求められるコミュニケーション力が養われました。細胞検査士課程では、友達と一緒に勉強しながら助け合っています。気分転換には、部活でバスケをしたり、友達とカラオケに行ったりして楽しく過ごしています。

これからは、臨床検査技師、細胞検査士のダブルライセンス取得はもちろん、自分の力を発揮できる就職先を見つけるのが目標です。将来は、診断に役立つ発見をできるような研究職を目指したいと思います。