教育学部 こども教育学科Childhood Education

卒業生インタビュー

社会で挑戦し続ける卒業生からのメッセージをご紹介します。

実習時に心の支えになった先生のアドバイス、その一言は保育士になった今も心の中に。

保育士

オープンキャンパスで授業を見学した時、学生と先生の距離の近さに驚きました。大学生になると勉強や就職活動で悩むことはきっとあるはず。「友達だけでなく、何でも気軽に相談できる先生がそばにいればとても心強い!」。そう感じ、神戸常盤で4年間学ぼうと決めました。

大学生活を振り返ると幼稚園実習のことを思い出します。初めて経験することばかりで心に余裕を持てず、日誌や指導案が上手く書けずに悩んだ時期がありました。その時にゼミの先生が掛けてくださった言葉は今も心に残っています。「書く作業ばかりに意識がいっていない?子どもとどう接するかを考えるのが一番大事だよ」。本質を突いた一言に思わず「はっ」とさせられました。

今仕事をしながら感じているのは"保育士になりきる"大切さです。俳優と同じように、自分が役に徹しなければ相手の心は動かせません。特に子どもは敏感です。私はまだまだ新米でミスもしますが、実は子どもたちはそんな小さな"大人の事情"は気にしていません。保育士が楽しそうにしていると、子どもたちはその時、その瞬間を明るく元気に過ごしてくれます。私も一緒に成長させてもらえる保育士は、まさに天職です。

永末 志歩さん

永末 志歩さん
神戸市立鈴蘭台西町保育所

教育学部 こども教育学科
令和3年度卒業

同じ志をもつ仲間に支えられた大学時代、"絆"の大切さを子どもたちにも伝えたい。

小学校教諭

在学中は1年生の時からスクールサポーターのボランティアで神戸市の小学校に通っていました。子どもと関わる機会が多ければ多いほど、教師を目指す学生は様々な経験を積めますし、そうした場を積極的に提供してくださった教職支援センターには4年間を通じて本当にお世話になりました。

また、授業においても実践的な学びが充実しているのは神戸常盤大学ならではだと感じます。印象に残っているのは「健康スポーツ科学」の講座で、児童が体育の授業で自信や達成感を得るためには、心理面も含め、どのようなアプローチが必要なのかをスポーツ運動学の観点から学ぶことができました。現在、6年生のクラスを担任し、学年の体育世話係もしていますが、授業で身につけた専門知識は大いに役立っています。

教師として大事にしていることは、仲間とのつながりを実感できる学級集団づくりです。大学時代、「先生になる」と決めたものの採用試験の勉強が思うように進まず、何度もくじけそうになりました。しかし、同じ志の仲間に励まされ、大学の先生にも支えられ、諦めずに前を向いて頑張ることができました。そうした"絆"の大切さを子どもたちにも伝えていきたいと思っています。

山崎 数馬 さん

山崎 数馬 さん
神戸市立和田岬小学校 勤務
(令和3年3月現在)

教育学部 こども教育学科
平成28年度卒業

私を成長させてくれた幼稚園ボランティア、自ら行動すればきっとチャンスは訪れます。

幼稚園教諭

おそらく多くの人は高校で進路を考えると思いますが、私が幼稚園教諭になると決めたのは4歳の時。通っていた幼稚園の先生が元気で明るく、いつも一緒に楽しく遊んでくださる姿に心から憧れ、早くも将来を決断しました。

今は制度が変わっているはずですが、私が神戸常盤大学に通っていた当時は小学校実習を受ければ幼稚園教諭の資格も取得可能でした。しかし、幼稚園実習を経験しないまま仕事に就くのは不安だったので、自ら先生に相談したところ、授業がない日にボランティアで通えるように配慮をしてくださいました。それも、かつて私が通園していた幼稚園です! 授業に組まれた実習なら期間は3週間ほどですが、私の場合、毎日ではなかったものの2年次の1年間と、さらに4年の時も通うことができました。この長期の経験を成長できるチャンスと捉え、幼稚園で働く先生方の一挙手一頭足に目を行き届かせ、気づいたことはすべてノートに書き留めました。

運にも恵まれましたが、そうした機会を手にできたのは、やはり自分から積極的に行動したからだと感じます。行動しないと何も始まりませんし、学生のヤル気を応援してくれる環境があるのが神戸常盤大学の素晴らしいところです。

中村 恭子 さん

中村 恭子 さん
愛徳幼稚園 勤務

教育学部 こども教育学科
平成30年度卒業

福祉の仕事を身近に感じた保育・施設実習、大学での学びが私を成長させてくれました。

社会福祉主事

保育士になりたくて神戸常盤大学に入学しましたが、学んでいく中で必要な授業を履修すれば社会福祉主事の資格も取得できると知りました。福祉の道に進もうと決めたのは大学2年の時。保育実習の一環で施設実習を体験し、知的障害や発達障害のある子どもたちと出会ったことで福祉の仕事を身近に感じました。

在学中、先生方にインターンシップ先を紹介して頂き、一人ひとりの個性を受け止める大切さを学び、また子どもの心の安定を保つためには生活環境の配慮が欠かせないと知りました。もちろん座学の授業からもたくさんの専門知識を得られたのは言うまでもありません。児童福祉六法を用いた授業では、法律に基づいた様々な支援を受けられることを教わり、社会福祉事業がどのように成り立っているのか勉強しました。卒業時には、社会福祉主事任用資格と、保育士資格を取得することができ、自信をもって福祉施設の就職試験にチャレンジすることができました。

現在、障害児入所施設で保育士の資格を活かして支援員として働いています。「一人ひとりに寄り添える人になりたい」という目標はずっと心にあり、その思いを抱けたのは大学時代にお世話になった先生方の存在があったから。優しく、時には叱咤激励してくださったから今の自分があると思っています。今後は社会福祉士の国家資格を取得し、さらに成長していきたいです。

朝川 優花 さん

朝川 優花 さん
社会福祉法人
兵庫県社会福祉事業団 勤務

教育学部 こども教育学科
平成30年度卒業

神戸常盤大学での学びと児童養護施設の子どもたちとの出会いが私の教育の原点。

主任児童指導員から大学講師へ

神戸常盤大学で学んだ社会的養護の領域に強い関心をいだき、児童養護施設へ入職しました。施設業務の傍ら、自らの専門性を高めたいと考え、大学院へ進学しました。 施設では主任児童指導員として、家庭環境などが原因により、家庭で暮らすことができない小1から高3までの児童を支援してきました。職務において留意した点は、「自分が大人のモデルになる」こと、「ダメなことはダメと言う」こと、児童指導員の立場であっても自分に非があった場合には「きちんと謝る」こと、そんな人として当たり前のことを伝え続けることで、子どもとの信頼関係を築くことができるようになりました。 業務の合間を縫って、後進者育成を目的に保育者養成大学で非常勤講師をしていましたが、2023年度からは兵庫県内保育者養成大学に専任講師として着任することとなりました。これまでの経験と知識を活かして、保育者養成に尽力して参ります。

柏木 邑太 さん

柏木 邑太 さん
兵庫県内私立保育者養成大学 専任講師
大阪府内私立教員養成大学 非常勤講師

(学歴)
関西大学大学院 文学研究科 総合人文学専攻 博士課程(前期)修了

(職歴)
兵庫県内社会福祉法人児童養護施設
主任児童指導員

教育学部 こども教育学科
平成27年度卒業

迷った時は"ラクな道"を選ばないことが大切、警察官になった今も高い意識で行動したい。

公務員

もともと小学校教諭を目指していましたが、大学の授業で福祉に興味をもち、社会福祉を学ぶゼミに入りました。そこで先生から「人と関わる仕事なら警察官もある」と助言を受け、進路を決断。神戸常盤の卒業生で過去に警察官になった人はいませんでしたが、だからこそ先生もキャリア支援室の方も公務員について詳しく調べてくださり、面接対策も手厚く指導していただけました。当時お世話になった皆さんには感謝してもしきれません。

卒業後、警察学校の初任科を終え、今は交番勤務に就いています。まだ新米で上司からの指導も多々ありますが、一度教わったことは絶対に忘れないように努めています。周りに迷惑をかけないためにも、まず自分がしっかりしなければという気持ちは強くあります。また、仕事柄、公私で責任感をもって行動することも肝に銘じています。

大学時代を振り返り、日々成長できたのは、目の前に二択の選択肢があった時は決して"ラクな道"を選ばなかったから。休日でも兵庫県警察本部が主催するインターンがあれば参加し、他にも迷った時は「自分のためになる」と感じたほうを選びました。これからもその意識で努力し、市民に感謝される警察官になれるように頑張ります。

橋本 悠雅 さん

橋本 悠雅 さん
兵庫県警察 勤務

教育学部 こども教育学科
令和2年度卒業