保健科学部 看護学科Nursing

カリキュラム

注目のカリキュラム

いのちと共生 ※基盤教育分野科目

共生する様々なものを通して、
いのちの実相を理解し
看護現場に生かしていく

人間は、健康的な生活をおくるために、人間を含めた生き物や体内に存在する微生物など、様々なものと共生しています。私たち人間は一人で生きているのではなく、異なる性質を持つ個が集まって助け合うことで社会を作り出しています。この講義では細胞や細菌、ウイルスレベルの共生にはじまり、人間(個体)、社会(共同体)、さらには地球レベルでの共生を学び、「いのちと共生する」ことについて、身体と心の関係にいたるまで、幅広く理解していきます。

母性援助論

母性援助論では、実習を控えた3年生に出産場面と産まれたばかりの赤ちゃんへの看護について、4年生が主体となって企画運営をした授業が行われます。最初は緊張気味の後輩も、優しく具体的な先輩の指導に引き込まれていきます。 4年生は、教えることの難しさを知るだけでなく、後輩の熱心に聴いてくれる姿に、勇気や自信も得ることができ、3年生は身近な目標に出会える体験に繋がります。

基本看護技術Ⅰ

基本看護技術Ⅰではベッドメーキングや体位変換、食事介助など日常生活援助の基本となる看護技術を学びます。演習では学生同士で患者・看護師役になり、患者さんにとって何が良い援助に繋がるのかを意見交換しながら学んでいます。さらに、演習での経験を用いて、看護師としての自己の思いや感情に向き合います。そして、根拠や意義などの基礎知識を踏まえ、他に何ができるだろうと考え続けることでより良い援助となるよう学びを深めています。

クリティカルケアⅠ

クリティカルケア1は、2年生後期に開講される科目で、急性期にある患者の生命の維持、日常生活における機能の回復を目指した看護を学びます。
心筋梗塞や脳梗塞などの疾患の看護と手術を受ける患者の看護の基礎を学び、3年次の療養支援実習Ⅲの実践的な学びに繋ぎます。写真は実習時の学内における演習風景です。卒業後、集中治療室や手術室看護師として専門分野で沢山の先輩が活躍しています。

教育スケジュール

1 年次

看護学の基本を修得

看護学の基盤となる知識と技術を学びます。看護の対象となる人を理解するため、基本的な体の仕組みや機能、これらが障害された場合の症候など系統的に学びます。また、健康を生活との関連から科学的に捉え、看護の目的や、その対象に看護はどのように機能するのか、その基礎的な理解を目指します。また、豊かな人間性を培い、自己の成長を育む多くの教養科目を広く学ぶ時期でもあります。

2 年次

看護学の展開

1年次に習得した専門基礎及び基礎的な看護の知識を基盤とし、対象の特性に応じた看護ケアを学びます。対象の特性には、小児から成人、老年といった発達段階、子どもを産み育てる女性の母性看護、精神の健康を支える精神看護、療養生活の場では在宅看護や地域看護といった看護の領域があります。各領域における看護の役割や機能、これを支える理論や概念の理解を踏まえ、対象の健康を維持・増進する看護ケアを考えます。保健師課程の選択者は公衆衛生学等関連する科目が、養護教諭課程希望者は教職に関連する科目の履修が本格的に開始となります。

3 年次

看護学の臨床

3年次の半期を通して病院や施設、訪問看護ステーションなど臨地で、看護の対象者へ実際の看護ケアを通して看護実践能力を養います。いよいよ自分の知識と技術を統合して看護ケアを行うわけですが、対象者を捉え必要な看護を考え、具体的な計画のもと援助を実施・評価することで分析的な対象の捉えや技術の習得が強化されます。また、看護の対象となる人と私の関係を維持するための学びや、専門職者としてのあり方など看護の実践者としての自己を形成してゆきます。

4 年次

看護学の発展と追求

課題別総合実習では、3年次までの学習と実習の成果をふまえ自己の関心テーマを絞り、臨地実習を行います。また、看護研究では看護の疑問を探究してゆきます。さらに、災害看護や国際保健医療活動を学び、広い視野から看護を考え、将来の活動の場としての可能性を広げます。課題別総合実習や看護研究で関心テーマを追究する過程は、就職や専門性の選択等自己の将来のキャリア形成につながります。4年次は、学習テーマや方法を自ら調整し展開しますので、主体的に学ぶ能力がさらに強化されます。