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教員ブログ

Zwiebelmarkt

 私が留学していた町では、毎年10月にZwiebelmarkt玉ねぎ市があります。
今年で363回目だそう!あのゲーテも常連さんだったとか。

 初めての10月。練習の合間に、お散歩がてら行ってみると、町には小さな露店が並び、
小さな玉ねぎとお花を使った飾りがたくさん売られていました。もちろん、食べ物やワインのお店もあります。
写真のような飾りを初めて見たときの「わぁ!ステキ!」という自分の感覚は、今でもはっきり思い出せます。

 もっとかわいい、例えば小さな玉ねぎとお花できれいに作られたハート型の飾りやリース型の飾りを、
毎年ひとつ買って自分のお部屋に「見守っていてね」という気持ちをこめて飾っていました。
手作りなので、数量限定。一目ぼれしたら即決です。日本にいる家族用にも写真のような縦型の飾りを買って、
郵便局で買ったワインを送るための箱に入れて送っていました。
が、日本に着いた時には、毎年玉ねぎ1個は落ちていたそうです。
当時の私は、一度でも落ちると失格という、厳しい試験の連続で、「落ちる」なんて縁起が悪い!と、
最後の2年は送るのをやめました!

 このブログを書きながら、そう言えば毎年、Zwiebelmarkt期間は、どこからこんなに人が来るの?
というくらい多くの人だったことを思い出し、町のホームページを見てみました。
なるほど、旧東独時代は12万人、統一後は30万人もの人が訪れているらしいのです。

 伝統を大切に、これからも続いて欲しいと思います。みなさんも機会があれば、ぜひ行ってみてください。
その時は、Zwiebelkuchen玉ねぎケーキを召し上がるのを忘れずに。