ときわブログTokiwa Blog

教員ブログ

縁とは異なもの味なもの

 今春から本校で勤務させていただいておりますが、不思議な出会い、再会がありました。
 先ずは、4月1日の辞令交付式の朝に、さかのぼります。高速長田駅で、西代駅行きの電車を待っていたところ、ベンチに腰掛けている女性を何気なく見遣ると、こちらも私を見つめておられます。「...Aさん?」と、恐る恐るお尋ねすると、新人看護師として勤務し始めた当初、指導でお世話になった看護師の大先輩、Aさんでした。今はリタイアし、趣味のフラダンス教室に行く途中だとのことでした。
 続いて翌日、4月2日入学式の朝の事です。西代駅から西門経由で校内に入るルートでトコトコ歩いておりました。その途上に一件の新築中のお家があり、眺めながら歩いていたところ、「あれ!?○○さん?」と、男性の声がしました。ビックリして声の方を見ると、建築材料を抱えて日焼けした男性がいました。程なくして、「え!?Bくん!?」と、気付きました。看護師として勤務した後、助産師学校に共に進学し、復職後の10年間を一緒に勤務した同僚Bさんの、ご主人でした。家族ぐるみのお付き合いをさせていただいておりましたが、勤務先が変わったこともあり、いつしか音信が途絶えてしまっていたのですが、10年以上ぶりの再会でした。「今、ここを建てています!」と、誇らしげに日焼けした棟梁Bくんの笑顔が、とても印象的でした。
 最後は4月21日に、1回生と看護活動基礎実習に行った時の出来事です。病院案内の役割を担ってくださる課長さんが我々の部屋に来てくださった際、その中のお一人と目が合った瞬間、「えー!!なんでここにいるの!?」と、小さく叫びつつ、その方が走り寄って来てくださいました。看護学生時代の同級生であり、その後も同じ病院の新人看護師として同じ部署に配属され、駆け出しの3年間、苦楽を共にした同期の一人Cさんでした。となると、最初に登場したA先輩に、我々は指導していただいたことも当然ありました。ちなみに、Cさんは結婚を機に前の病院を退職後、今の病院に移られたとのことでした。
 どれもこれも、この学校に勤務するということがなければ、起こらなかった「偶然の再会」ばかりです。これにもきっと、何らかの意味があると思います。再び繋がったご縁を、これからも大切にして行きたいです。