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教員ブログ

採血

医療検査学科3年の血液検査学実習では、毎年学生同士の採血実習を行っています。採血シミュレーター(模擬腕)での練習は行っている学校も多いでしょうが、実際に実習で採血を行っている学校は、今では数少ないのではないでしょうか。現に私が学生の頃、実習ではやっていませんでした。

 病院で何気なく行われている採血にも、多くの危険が潜んでいます。例えば、採血による神経損傷は約15,000人に1人の割合で起こっており、訴訟に発展することさえあります。他にも針刺し事故による感染のリスクなど、様々な事に注意を払いながら行わなければなりません。

 学生達にはこの貴重な実習を通して、採血の方法、危険性だけではなく、人に針を刺すという事は、こんなにも緊張して手が震えるものなのだという事をしっかりと学んでほしいです。

 余談ですが、自動採血ロボなる物も研究開発されているようです。近い将来、腕を台に置けばロボットが勝手に採血してくれる。なんて時代も来るかもしれません。

http://www.veebot.com/solutions.html