ときわブログTokiwa Blog
教員ブログ
動き出した国産民間機
2015年01月12日(月)
今年の冬の京都は雪が多く、新聞によると市街地の積雪、それも十数センチの積雪は「数十年振り」ということでした。案の定、車のスリップ事故、歩行者の転倒事故などが多発したようです。我が家の前でも歩行者が大層歩き難そうにしていました。遅々とした歩み、という感でした。遅々とした歩みということでは、たちまち頭に浮かんできたことがありますので、それについて書くことにします。
例によって飛行機のことで恐縮ですが、2011年のこの欄で、我が国の国産機として三菱のMRJ、ホンダのHondaJet、この二つを紹介しました。その中で「来年2012年、HondaJetの引き渡しが始まるはずです」とも書きました。記憶されている方もおありでしょう。このうちの三菱MRJ(Mitsubishi Regional Jet)は昨年10月18日、三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場でロールアウトし、来賓・報道関係者などの前にその優美な姿を見せました。ロールアウト式典では、この機体の開発を進めるきっかけを作ったANA(全日空)から祝辞と共に今後は三菱重工業と協力してMRJを育てて行く決意が述べられました。一方、ホンダHondaJetの方は、昨年6月27日量産1号機が初飛行に成功し、その後、顧客へのデモンストレーション・フライトが開始されました。MRJの少し先を行っている、といったところです。顧客への引き渡しも間もないことでしょう。主翼上面に二つのエンジンを配置するという特異なスタイルの機体です。
飛行機の開発では予定から遅れるのはよくあることです。しかし、二つの国産機が間もなく日本の空に現れることでしょう。なお、乗客数からこの二つの機体を自動車にたとえると、三菱MRJはバス、ホンダHondaJetは普通乗用車といったところです。