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教員ブログ

実習生と子どもたち

 少し前になりますが、娘の保育所に実習生が来ていました。 彼らが保育士さんのサポートを受けながら、子どもたちと毎日を過ごしている姿を、私も保護者の立場として何度かみかけました。 実習最終日の朝、娘を送っていたとき、その実習生が最後の出し物を練習していました。
 その様子をみていた子どもたちは、「先生になっても練習するん?」と少し驚いた様子で尋ねるので、「そう。大人になっても、先生になっても練習するねん。先生たちはみんなに喜んでもらおうと思って練習してはるんやと思うよ」と私が答えると、子どもたちは、「ふーん」と神妙な顔をしていました。

 そういえば、私も学生の頃、助手の先生が、実技試験の練習をしている私たちに混じって、わたしたちの基礎看護技術演習で示すデモの練習をひとりでされている姿をみて、驚いたことがありました。そして、とても素敵だなと思ったし、先生があれだけ努力されているなら自分はまだまだ足りない、頑張りたいと思ったことを思い出しました。

 子どもたちの心にもきっと、彼らの努力する姿は、いろんなかたちで残ったのではないかと思います。
 そして、子どもたちは、たとえ未熟な対応であっても、実習生が緊張しながら一生懸命自分たちにかかわってくれていることをちゃんと理解していました。

 それは、病院で出会う患者さんや施設の利用者さん、地域の住民さんも同じです。

 そのことに甘んじてはいけないけれど、まずは誠実に取り組めることが成長していくための第一歩なのかなと思う出来事でした。