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教員ブログ

こどもの日

 今日は5月5日、こどもの日です。あいにく小雨の天気で、ちょっぴり肌寒い一日となりました。
 毎年、この日を前に総務省は人口推計による14歳以下の子どもの数を報告しています。平成26年4月1日時点では、1633万人となり人口比は12.8%、33年連続減少だそうです。この数値ではピンとこないので、1クラス40人におきかえると、子どもは5人しかいません。
 そういえば、住宅街で子どもの声の響きが少なくなりました。数年前までは幼児が「ママ、待って」と叫びながら、ツツジの花を摘む姿が微笑ましく見られていました。近頃は、公園で遊ぶ子どもよりご年配方の犬の散歩が多くなっています。
 自然は、四季に合わせて変化を繰り返しながら命をつないでいます。六甲山に触れられる神戸では、山々の命の息吹を体感できます。私たち一人ひとりの人生は長くなりましたが、命を紡ぐことができなくなってしまっているかのようです。
 悲観ばかりはしておられません。今の子どもたちを大事にするのは大切です。地域の子どもたちに「おはよう」「お帰り」「こんにちは」と元気よくあいさつしていくことが、自分にできる唯一のことのように感じます。幼かった頃の我が家の子どもが嫌なことや辛いことがあった時に、ご近所さんのあいさつでちょっとだけ元気になる力をもらえるのだと話してくれました。すでに子どもは巣立ちました。我が家の子どもたちがもらったご近所さんの温もりを、地域の子どもたちに返していこうと思います。そして、わたしも元気を貰いたいと思います。
 命を紡ぐとは、お互いさまから始まるのですね。