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『大切な記念日に思うこと』

             

人生には大切な記念日がいくつかあります。そのうちの一つに結婚記念日があります。9月23日は、私にとって30回目の結婚記念日です。

結婚記念日には夫婦で記念の贈り物を渡し合う習慣が根付いてきました。結婚30年は真珠婚式にあたり、真珠をプレゼントしていただいてもよい日のようです。ちなみに、まだいただいてはいませんし、私も贈ってはいませんが。

さて、みなさんは記念日をどのようにお過ごしでしょうか。

私は、いつごろからか、結婚記念日にはお互いの存在に感謝を込めて、『人生の最後をどう過ごしたいか』を確認しあいます。

何年かに1回は、心肺蘇生の練習もするのです。というのも「大切な人を大切にする方法を身に付けたい」という思いで看護の道を目指した私にとっては、とても大切なことだからです。

保健師として地域の方々に心肺蘇生を指導して回っていた30年近く前、自分の一番近くにいる大切な人を助けたいという思いから看護師になったことを思い起こし、結婚記念日に合わせ練習を重ねるようになりました。いまでは、パートナーも手順が頭に入りスムーズに動けるまでになりました。

みなさんも、大切な記念日に大切な人と、お互いの「いのち」の輝かせ方や「いのち」の火の消える最後の在り方を話し合ってみてはどうでしょうか。

若い学生さんも、恋愛の相手が互いに大切ならば、照れくさいかもしれませんが、人生の最後の在り方を一度イメージし話し合ってみてください。そのことが、今を一生懸命に生きることにつながります。

さらにそれぞれの誕生日には自分にいのちを授けてくれた『親の看取り方』を話し合います。

できることならこれから倍の年数を経て、60年目のダイヤモンド婚を目指し、世界一硬い鉱物と言われるダイヤモンドのように、パートナーとの絆を強くしたいと思った今年の記念日でした。