ときわブログTokiwa Blog

教員ブログ

帰宅恐怖症、今日この頃

教育学部 橋本好市

 かねてから我が家は、庭と軒に多種な蜂が巣くう野生のセキュリティ。時々どこからともなくイタチがリビングを横断、タヌキに餌を盗まれる柴犬、トビの目に怯えるリクガメ、狐との攻防戦を繰り返すウサギ、夜中に聞く雉の鳴き声の意外な不気味さ、睡眠中の顔上をムカデが這い終えるまでの静寂。

 ベランダは錆つきいつ抜けるか恐怖と隣り合わせの洗濯物干し、トイレの排水の悪さによる残留便の責任をなすりつけ合う家族、壁の中の断熱材はいずこへ夏は暑く冬は寒い日々。

 とうとう二年ほど前には、玄関の梁が抜け防犯上の問題発生、風呂場は配電盤故障のため闇の中ローソク片手に入浴タイム。なぜかこれら不具合は同時進行。昭和暮らしな雰囲気の毎日。

 思い起こせば三十歳になるかならないかの頃、土地の広さと家前に広がる森に魅了され、築25年以上の古家付を購入。そのままの状態で生活がスタート。体調と時流に乗り遅れないことを理由に、エアコンとテレビだけはと家人にせがまれ7年前に設置。子どもたちの耐性と質素さは、そのおかげ様。学校では少々の生き物にはビクともせず大活躍。

 あれ以来、約20年の歳月を経て、子育ても終えようとしている我が家。

 家人も減るであろうこの先、夫婦だけの生活ならこのままの状態も有りか、と思っていた矢先、駐車場の擁壁が崩れ始め、その老朽化は加速度的。

 そろそろどうにかしてくれと皆からせがまれ、客体的に立て直しを決意。

 ここで大きな課題、住宅ローン。現住のローン残債と建て替えローンの二重苦に。小市民な自身の命を担保(団信生保)にローンの組み替え契約。きっと妻にとっては密かな二重の喜び!?

 あ〜生きていくことの辛さよ。神は、なぜにこれほどまでの苦難を我が身に委ねるのか、なぜそれほどまでに沈黙したままなのか・・・

 今は、春までの辛抱と割り切り、「絶賛節約中!」をコンセプトに更なる古家に仮住まい。狭さと古さに肩寄せ合い?エアコン無き真夏と残暑を耐え凌ぎ、高2の愚息と相部屋状態。いつまで続く艱難辛苦。職場にいる方が心地よい毎日。だから家に帰りたくないよ〜だって暑くて狭くて居場所が無いんだもん!

 ちょっと待てよ...家人が減るこれから。子育てが楽しかった頃に建て替えておくべきだったのか...?