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教員ブログ

‟健全な身体に健全な精神やどる"

 連日(連夜)、各家庭のお茶の間を沸かせたオリンピックが終わりました。賑やかな祭りの後の...で、かすかに秋風を感じつつ、少々の寂しさを覚えるこの頃です。
 それにしてもリオデジャネィロオリンピック、多くの感動を与えられました。押しつぶされそうな期待の中で獲得した男子体操団体の金メダル。レスリングでも金メダルを獲得しました。また低迷と言われた柔道ですが、数えきれないほどのメダルを獲得し、潔い柔道の精神性にも触れた気がします。このように、世界各国の若人の全力投球の競技に清々しい思いを抱かされた2週間でありました(開会前のドーピング問題や会場準備等には、はらはらさせられましたが......)。
そして圧巻の感動は、男子400メートルリレーでした。結果は、4人で37秒60の銀メダル。各人はそれぞれ10秒台の記録保持なのですから、これはバトンパスの見事さに尽きるということになります。世界を驚かせた日本のチームワーク力でした。これは、「チーム医療」でも同じことが言えそう。各チームの専門性の確立の下、患者中心の協働がなされた時、その総和以上の大きな成果を得るからです。
 そしてもっと清々しく見事であったのは、体操個人総合で、内村選手と金メダルを争った銀のオレグ・ベルニャエ選手(ウクライナ)です。内村選手は海外メディアの記者から「あなたは審判に好かれているのでは?」と、意地悪な質問を受けました。それに対して、彼は「判定は正しい。無駄な質問だ(内村の演技の実力の結果)」と言い切りました。敗けて悔しい筈なのに、なんという気高さでしょうか。まさしく『健全な身体に健全な精神やどる!(古い~古い)』です。
4年後の東京オリンピックが楽しみになりました。