ときわブログTokiwa Blog
教員ブログ
春の訪れを感じる時
2016年02月22日(月)
庭の片隅に白木蓮を植えています。前に住んでいた家から、今の家に引越した際に、お気に入りのこの木を引っこ抜いて、連れてきました。寒い冬の間は、庭に出ることもあまりなく、つぼみが大きくなることすら気づきません。毎年、学位記授与式が挙行される日あたりの、窓越しの日差しがほんわかしてきた頃、ふと見ると、白い大輪の花を咲かせているのです。年明けから慌ただしく過ごす日々の中、春が来たと実感する瞬間です。
凛と上を向いて、でもふんわりとゆったりと咲く姿に心が和みます。「崇高」という花言葉にぴったりの佇まいです。ただし、きれいに咲いている時期はとても短く、あっという間に花弁が散っていきます。ほとんど何の手入れもしてあげないのに、毎年きれいな花を咲かせて、私に春の訪れを感じさせてくれる大切な木です。
もう一つの花言葉に「持続性」があります。木蓮属の花は、地球上で最も古い花木だそうで、恐竜の時代の地層から、木蓮の仲間の化石が発掘されているらしく、1億年以上も前から、今のような姿で咲いていたとか。白木蓮に見習って、凛とした姿で、何事も投げ出さず、「継続は力なり」を信条に、新年度を迎えようと思います。
去年の3月、気づいたころには散り際に・・・
つぼみが膨らみかけてきました(2016.2.17)