ときわブログTokiwa Blog

教員ブログ

ラグビー観戦にて

 趣味の1つに、スポーツ観戦がある。
 野球、サッカー、アイスホッケー、ラグビー、アメリカンフットボール・・・など。
 少し前に、ラグビー観戦に行ってきた。五郎丸歩選手ブームに波乗りではなく、コベルコスティーラーズのファンで、試合の日程が合えばノエビアスタジアムへ向かう。
 ある日、私たちの席の前に、幼稚園から小学校低学年位の男の子5人がずらっと並び、ラグビーを観戦していた。「親に半強制で連れて来られ、そのうち観戦に飽きて試合そっちのけなんだろうねぇ。」などと思いながら、私は試合を見つつなぜか彼らが気になっていた。なぜなら、一向に試合に飽きないのだ。それどころか、試合について議論をしている。私たちが、「今の判定なんで??」などと会話をしていると、ちびっ子解説者は上手に私たちに説明をしてくれる。「ほー、そうなのね。ありがとう。」という具合だ。
 このちびっ子達、ラグビーを見ている。ただ、スポーツを見ているだけではない。ラグビーを見ているのだ。選手やルールについては勿論知っており、試合に自分たちの哲学を持っている。
 「まだまだ年齢が小さいから分からない、子どもだから理解は無理」ではなく、環境はその個人を無限に広げるのだと改めて感じた。
 そんな自由なおもしろい大学生活を送れば、これからの日本もまんざらではない世の中になるのかもしれない。その環境を創るのは誰だ? 教員である。身が引き締まる思いをしつつ、コベルコスティーラーズの勝利の喜びをちびっ子達と分かち合った。