ときわブログTokiwa Blog
教員ブログ
平和随想
2016年01月18日(月)
昨年4月、ロンドンに暮らしている娘に会いに行った時のこと。帰りは早朝の便だったので、朝5時にタクシーを予約していた。娘に別れを告げ、玄関のドアを開けると、暗闇の中、玄関前にタクシーはすでに待っていた。運転手は、?代後半のアラブ系と思われる青年だった。
空港までの車中、夜が空けてきた頃に、「どこの国からからいらしたの?」「アフガニスタンさ」。「いつからイギリスに?」「両親を養わないといけないのに、僕の国には働くところが全然ないんだ。それで15歳の時に1人で国を出てきたんだ。ところであなたはどこから?」「私は日本」「そうか、僕は日本が好きだ。戦争をしないし、とても精巧で、すばらしい商品をたくさん作っているから」・・・
1979年末からソ連に、10年にわたって集団的自衛権を理由に侵攻され、その間、米国の計画と支援によって、国内のイスラム聖戦士のために、世界中のムスリム急進派が集められ、やがてその中からビン・ラディンが台頭し、アル・カイダを設置。ところがその後、母国サウジアラビアへの米軍駐留問題から、彼の方が米国に対して2001年9.11同時多発テロを起したため、現在アル・カイダを擁護するタリバーン政権に対する米軍の攻撃に再び巻き込まれている彼の祖国・・・。
「僕は日本が好きだ。」これからもそう言われる国であり続けたい。
(しろいひまわり)