ときわブログTokiwa Blog
教員ブログ
宇宙ステーションから学ぶ
2016年01月04日(月)
日本人宇宙飛行士、油井亀美也さんが宇宙ステーションに長期滞在中、Twitterで地球の姿を更新しておられました。写真は11月20日にupされた「イタリアと火星」です。写真のように、夜の光で輝いている姿もあれば、雲に覆われている姿、太陽光を浴びて山脈がはっきりと見えることもあります。
油井さんの写真で、地球の美しい姿を見ることが楽しみでしたが、先日、参加した日本医療の質・安全学会で、JAXAの宇宙飛行士で医師の古川聡さんの特別講演を拝聴し、視点が少し変わりました。以下は紹介された資料の一部です。
『アポロ13号飛行管制主任、ジーン・クランツ10箇条より』
①Be Proactive (先を見越して動け)
②Take Responsibility (自分の担当は自ら責任を持て)
③Play Flat-out(きれいになるまでやり直せ)
④Ask Questions(不確実なものはその場で質問して把握せよ)
⑤Test and Validate All Assumption (考えられることはすべて試して確認せよ)
⑥Write it Down (連絡も記録も全て書き出せ)
⑦Don't Hide Mistake (ミスを隠すな、仲間の教訓にもなる)
⑧Know your System Thoroughly(システムを全体を掌握せよ)
⑨Think Ahead(常に先を意識せよ)
⑩Respect your Teammates(仲間を尊重し信頼せよ)
この10箇条は、チームワークの大切さを述べているもので、古川さんも宇宙飛行士として訓練を受ける中で、多くを学んだと話しておられました。
宇宙ステーションでの仕事は、民間人には考えも及ばない高度な知識や技術が必要で、別世界の話だと思います。しかしチームワークの大切さは、宇宙ステーションでも、小さな小さな人間関係でも同じ何だと思いました。
宇宙ステーションは、一人の小さなミスや人間関係の不和が、チームの生命も、大切な任務にも大きな影響を及ぼすのだと考えると当然のことなのかもしれません。