ときわブログTokiwa Blog

教員ブログ

定期試験に思うこと

 大学教員になってもう7年、早いものです。この間に何をしてきたのかと問われれば、「いや、色々、でも自慢できることはあまり・・・」と頭を掻くしかなさそうです。

ちょうど今は、大学生活における、学生にとっても教員にとっても最大のイベントである定期試験の真っ最中です。答案を採点していると、今年は「なんてヒドい点をとってくれるんだ!」と言いたくなる学生が例年よりも多い一方で、90点以上の高得点者も例年より増加していたので、「今回の試験問題は、まじめに授業を受け復習した学生には正答できる、妥当な内容だったな」と一安心。

 しかし、昨年までと比べると、極端に得点の低い学生が増えたのは何故か。実は、今年は問題の半分以上を記述式にして、講義での重要テーマを説明させることにしたのです。例年は、国試対策を意識した5者択一問題や穴埋め問題の比率が相対的に高かったので、当てずっぽうやうろ覚えでも多少は得点できていたのでしょう。今年のように重要テーマの説明を自分なりの言葉で記述する、となると、学修していない学生はお手上げだったようです。低得点の学生の多くが授業を複数回欠席している、ということからも、今回の試験問題は学修状況を把握できる良問であったと思います。しかし、このような記述式問題は、実は採点にエラく時間がかかるんですね・・・

 嬉しいことに、本学では年々、よく勉強してくれる学生が増えてきています。よく勉強する学生達の学力・意欲をさらに伸張すること、そして、そうでない学生達の学力・意欲をなんとか引き上げること。両方ともに大事ですが、採点結果を眺めて、後者への配慮をもっと充実させなくては、と反省しています。

 定期試験に残念ながら不合格だった学生諸君、再試験に向けて是非頑張って勉強して下さい。私も今から、再試験対策用「夏休みの友」を作成してエールを送ることにします。