ときわブログTokiwa Blog
教員ブログ
ペットブームの陰に その2
2014年12月01日(月)
家内は動物愛護団体が募集している何らかの理由で放棄され保護した犬の餌などのスポンサーをしています。前回お話しました2頭目のスポンサーになっています「ワイヤレス」ですが、動物愛護団体にレスキューされた当初は、捕獲人の虐待の結果人間不信となり、施設の担当者のみが接することができる状態でした。施設からは当分面会はできないでしょうと言われていました。今年、スポンサーになってから約2年が経過し、施設に「ワイヤレス」への面会を申し入れ、施設から「ワイヤレス」も施設の環境に順応し、人間不信がなくなり穏やかになったのでどうぞと言われ家族で面会に行きました。捕獲用のワイヤーが足に食い込み壊死になり、その結果左の後ろ足を失ってはいましたが、施設の担当の方の愛情ですっかり人馴れし、3本の足で元気に走り回ったりしている姿を見ることができホットしました。
先日、また悲しいニュースが報道されました。宇都宮市鬼怒川河川敷にて、40頭以上の小型犬の遺体が、投棄されているのが発見されました。6日後、栃木県那珂川町にて、27頭の小型犬の遺体が捨てられていましたが、この2か所は同じ国道を1時間程走った場所であることや、手口から同じ犯人とみて、動物愛護法違反ではなく廃棄物処理法違反で捜査されています。犬や猫など動物は生き物ではなく法律的には物なのです。いなくなったペットは遺失物として扱われます。
発見されたのはいずれも純血種のトイプードルやダックスなどの小型犬で、外傷や病気がないことから、農薬等で毒殺されたものと思われ、悪質ブリーダー(パピーミル)の犯行が疑われています。パピーミルがどんなに劣悪であり、殺さない程度の餌で産めるだけ産ませ、医療もなく、繁殖以外生涯檻から出られないまま、産めなくなったら処分される犬達の悲惨は如何程か。これが多くのペットショップの、可愛い仔犬達の親犬の実態です。ペットショップがある限り、パピーミルはなくなりません。買う人がいる限り、ペットショップはなくなりません。安易に買ってセンターに持ち込む人がいる限り殺処分はなくなりません。
あなたのお知り合いに犬を飼いたいとお思いの方がおられましたら、是非、ペットショップからの購入ではなく、センターや愛護団体からの保護犬譲渡を選択されることをお勧め下さい。
口腔保健学科 教員