保健科学部 診療放射線学科Radiological Technology

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「福島スタディツアーに参加して」

 2024311日から13日にかけて福島スタディツアーを実施しました。本ツアーの目的は、阪神淡路大震災の被害にあった土地の学生かつ、放射線を扱う職業を目指す学生達に、東日本大震災の学びを通して自分たちにできる事や今後に活用できることを考えてもらうことです。今回は診療放射線学科16名の学生と共に23日のツアーに参加しました。

 初日はまず伝承館にて震災当時のこと、震災後の対応、復興に関することなど、東日本大震災の全体像を学びました。その後、震災日(311日)ということもあり、キャンドルナイトなどの追悼行事に参加し、現場でしか経験できない独特な空気を感じました。2日目にはフィールドワークに参加し、津波や放射線汚染の影響を強く受けた請戸地区や双葉地区の震災時および現在の様子を学ぶことができました。 最終日には津波の影響を強く受けた請戸小学校の中を実際に見学しました。請戸小学校は、小学生全員が避難することができた奇跡の小学校と言われており、その背景には教員の防災に対する意識の高さや地域の方々の助けが挙げられていました。

今回見学を通じて、診療放射線技師が臨床現場で扱う「放射線」は比較的安全であるが,使い方を誤ると非常に危険であることを再認識できました。学生からは、震災を他人事ではなく、自分事としてとらえると共に、今後の災害を防ぐために準備することや、周囲に伝えていくことの重要性を実感したと言った意見が多く、今後成果発表することで、本ツアーの目的である「東日本大震災について学ぶ中で,自分たちにできる事や今後に活用できることを考える」ことの達成を目指します。

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