短期大学部 口腔保健学科Oral Health

卒業生インタビュー

社会で挑戦し続ける卒業生からのメッセージをご紹介します。

大学生活を乗り切れたのは友人の支えがあったから。生涯、地域の歯科衛生士として活躍したい。

行 政

歯科衛生士を目指したものの、学生時代は歯科医院で働くイメージがつかめずにいました。そんなとき、臨地実習施設の一つである"保健所"で実習を行った際、このような仕事内容であれば自分に向いていると感じて、公務員を選びました。地域の幅広い年代の方々に丁寧に向き合い、予防のための働きかけができると思ったからです。地元の高知県職員の採用試験を受けて、3年生の9月末には合格通知を受け取りました。そのおかげで早めに国家試験の勉強に集中する環境が整いましたが、現実には毎週行われる模擬試験の点数がなかなか上がらず、何度もくじけそうになりました。あきらめずに頑張ることができたのは、学校に遅くまで残ってわからないところを教えてくれたり、一緒に声を出して暗記を手伝ってくれた友人のおかげです。

現在は「高知県歯と口の健康づくり条例」に基づいて、保育所・学校・商業施設等でのむし歯予防や歯周病予防の普及啓発、介護職の方等を対象とした高齢者の口腔健康管理研修などの業務を担当しています。在学中に先生が度々、「全身の健康は口から」と話されていましたが、まさにそれを実感する日々です。オーラルフレイル、受動喫煙防止などの健康増進に関する事業を行う毎に課題が見つかり、自分の知識不足を感じる一方でやりがいもあり、定年まで頑張りたいと思っています。

安岡 里緒 さん

安岡 里緒 さん
高知県 健康政策部
幡多福祉保健所 勤務
短期大学部 口腔保健学科
平成30年度卒業

海外研修やボランティア活動など学生時代の多くの経験が今の仕事に活かされています

進学・企業

小学生の頃、歯科衛生士の母と歯科衛生士会のイベントに参加し、この職業に興味を持ちました。神戸常盤大学に進学することを決めた理由は、短期大学であること、様々な学科もあることから、視野や交友関係が広がるのではないかと思ったからです。

歯科衛生士の専門科目以外に、災害に関する学習もあり、他学科の学生とチームを組んで、震災についてディスカッションした授業はとても印象に残っています。また、臨地実習の大学病院では、歯科衛生士が歯科医師と病棟を回り、入院患者の口腔健康管理に取り組んでいました。看護師など他の医療職と連携して口腔のケアを行うことが、病気の回復に影響を与えていることを知り、歯科衛生士業務の幅の広さに驚いたことを覚えています。

私は在学中の3年間に約50件、災害や地域活性化など積極的にボランティア活動をしました。また、ネパール研修・アメリカ研修にも参加して多くの貴重な経験を得て、他学科の友達も増え、様々な年代の方々と関わることができました。その結果、産業歯科健診・歯科保健指導、小学校等での集団歯科保健指導といった現在の業務に役立つコミュニケーション能力やストレス耐性を身に付けることができました。様々な場所で多くの人々に口腔保健の重要性を啓発することができる仕事にやりがいを感じています。

上原 舞子 さん

上原 舞子 さん
一般財団法人サンスター財団 予防事業部西日本 勤務
短期大学部 口腔保健学科 平成27年度卒業
日本歯科大学東京短期大学専攻科 歯科衛生学専攻 平成28年度修了
広島大学大学院医歯薬保健学研究科 口腔健康科学専攻 博士課程前期 平成30年度修了

充実した日々、患者さんからの一言に元気をもらっています!

病 院

歯科衛生士の魅力は、患者さんの口の中をきれいにするだけでなく、全身の健康を支えるために指導も行えることです。学生時代の臨地実習では、多職種で連携し患者さんを支援している現場を実際に見て、多くのことを学び成長の糧にできました。それがきっかけとなって病院勤務の歯科衛生士を目指そうと決めました。

現在の配属先は歯科口腔外科です。主に外来の患者さんを担当し、観血的処置を含む歯科診療の補助を行い、その他に入院患者さんを対象に手術前後に口腔のクリーニングと指導を行う周術期口腔管理も手がけています。さらに週に一度はNST(Nutrition Support Team/栄養サポートチーム)の取り組みにも参加しています。今は、多職種との意見交換の場で食生活や栄養管理に関わる見識を一つひとつ深めています。忙しい毎日ですが、患者さんと触れ合うことで私が元気づけられることもあり、この仕事にとてもやり甲斐を感じています。先日も「ハキハキとわかりやすく教えてくれるから、歯間ブラシも上手く使いこなせそうだわ」と笑顔で言っていただき、歯科衛生士になって良かったと心から思いました。

学生時代に受けた授業や実習、国家試験対策の講義は、すべて将来につながっていたのだと改めて感じる日々です。神戸常盤大学の先生たちはいつも学生の味方ですし、やりたいことに集中できる環境も整っています。皆さんも充実した大学生活を送り、ぜひ自分の夢を叶えてください。

戸田 紗里奈 さん

戸田 紗里奈 さん
医療法人 明和病院 勤務
短期大学部 口腔保健学科
平成30年度卒業

演習や臨地実習で貴重な経験を積み、摂食嚥下の支援もできる歯科衛生士に憧れました。

歯科診療所

「学生たちを自分の子どものように思っています」。これはオープンキャンパスに訪れた時に神戸常盤大学の先生が言ってくださった言葉です。実際に入学すると本当に学生との距離が近く、母の世代の先生も多くいらっしゃるので相談するたびに「大学にも"お母さん"がいる!」と安心できました。

在学中の授業で印象に残っているのは「オーラルリハビリテーション演習」です。この授業で口の健康は体内の臓器にも影響することを学び、摂食嚥下機能や口腔外科への関心が深まるきっかけになりました。そして臨地実習ではさらに貴重な体験も。実習施設の病院で先輩歯科衛生士の仕事を目の当たりにした時のことは今も鮮明に覚えています。その先輩は、患者さんのカルテや血液検査データにも目を通し、肺がんや白血病などそれぞれで異なる治療薬の副作用まで把握して施術されていました。その姿勢に感動し、「先輩みたいな歯科衛生士になりたい!」と憧れを抱きました。

就職は摂食嚥下機能も診る歯科診療所に決まりました。とにかく自分が目指す"歯科衛生士像"がはっきりしていたので、就職活動で気持ちがブレたりすることはなかったです。結果的にまわりの友達よりも少し内定が遅くなりましたが、自分の望みが叶う形で歯科衛生士の一歩を踏み出すことができました。

大城 綾香 さん

大城 綾香 さん
医療法人IDC
いぶき歯科医院 勤務
短期大学部 口腔保健学科
令和元年度卒業