保健科学部 医療検査学科Medical Technology

充実した細胞診トップレベルの合格率

臨床検査技師と細胞検査士のダブルライセンス取得可能
― 「細胞検査士」を養成する特別コース ―

細胞検査士とは?

細胞検査士は、顕微鏡で正常な細胞の中から「がん細胞」を探し出す高度な知識と専門技術を持つ臨床検査技師に与えられる資格です。医療が進歩し、がんは早期に発見すれば治る病気になりました。医療現場でがんの早期発見に寄与しているのが細胞検査士です。

細胞検査士とは

喀痰にて発見されたがん細胞

高度な知識と技術を兼ね備え、
がん細胞の早期発見ができるスペシャリストを育てる

開設から10年間に120名の細胞検査士を送り出しました

細胞検査士になるには、臨床検査技師として病理検査の業務実績を1年以上積んだ後、認定試験に合格する必要があります。しかし本学の「細胞検査士養成課程」で学ぶことで、大学卒業時に臨床検査技師資格と細胞検査士資格の二つのライセンスが取得できます。「細胞検査士養成課程」は全国で14大学あり、近畿の4年制大学では本学が初めて設立し、開設から10年間に120名の細胞検査士を送り出しました。本学の細胞検査士養成課程は、充実した設備で勉強しやすい環境を用意しています。

細胞検査士認定試験 全国トップクラスの合格率と合格者数

悪性のがん細胞は一目でわかるような特徴的なものばかりではありません。悪性と良性を見分けるためには、多くの細胞を顕微鏡で観察し、経験を積み知識を身につけなければなりません。本学では多岐にわたる分野の標本を用意し、鑑別するトレーニングを何度も繰り返し行います。また、医療現場の第一線で活躍されている細胞検査士や、細胞診専門医の先生方をお迎えして、実際に診断に使われた標本を用いて講義や実習を行っています。毎日多くの症例を診断している現役の先生から教えを乞うことで、認定試験に通用する受験資格力を身につけることができるのも大きな魅力です。さらに本学では、細胞検査士養成の専門的な知識や技術をもった細胞検査士免許を持つ教員3名が、ポイントを押さえた指導で学生を厚くサポートしています。このことが高い合格率につながっています。

細胞検査士 認定試験(2021年)
受験者数 14 合格者数 14 合格率 100% 全国平均 約30%

細胞検査士認定試験合格体験記

細胞検査士を目指す日々

臨床検査技師だけでなく細胞検査士も目指せる養成課程があるのは入学前から知っていました。その道に進もうと決めたのは実際に大学で学び始めてから。授業を通じて生体の特長を捉えることに関心が高まり、死亡率の高い疾患である、がんの早期発見に貢献できる仕事に就きたいと思い始めました。また同じバスケットボール部に所属していた先輩が細胞検査士の資格を取られたことも刺激になりました。

神戸常盤大学の授業や実習はかなりレベルが高いといえるでしょう。現役で活躍する細胞検査士の先生が病院から来られて教えてくださることもあり、毎回実践的な授業が展開されます。その内容が認定試験対策につながることも数多くありました。ただ、万全を期して勉強していても試験直前は不安になるものです。そんな時に心の内を聞いてくださったのが先生方です。相談に行くたびに「それだけ勉強しているのだから絶対に大丈夫!」と励ましていただきました。

大学生活を振り返ると本当に充実した日々だったと言い切れます。養成課程が始まる4年次はかなり忙しい毎日でしたが、自ら望んだ道だったので勉強を苦に思ったことは一度もありません。細胞検査士はがん死亡の減少を目指す仕事です。常に正確な診断を実践し一人でも多くの患者さんが助かるように、社会人になってからも学び続けていきます。

織田 聖志

織田 聖志
(2020年3月卒業生)