• HOME
  • TOPICS
  • 補体成分活性測定について

NEWSお知らせ

一覧

補体成分活性測定について

 臨床の現場では複雑な症例の場合、病態解析のためいろいろな検査が実施されます。補体の測定もその一つです。これに関する検査として一般の検査室ではCH50, C3およびC4蛋白濃度が測定されていますが、それらの値が正常ではない場合の解釈は難しく、多くの臨床の先生方が苦慮されています。

 われわれは平成19年本学で「補体チーム」をたちあげ、補体異常を示す症例について、詳細に各補体成分の活性測定を実施することにより病態解析をおこなってきました。本補体チームが、日本では唯一補体精査を実施できる施設であるため、これまでの7年間に、400例におよぶ相談を受けました。その半分程度について測定依頼を受け測定に至りました。補体成分の欠損症などが明らかになり、臨床の先生方の診断・治療のお役にたてたと自負しています。

 昨年8月には補体の専門家が一同に会する「補体シンポジウム」(主催:日本補体学会)を神戸常盤大学で開催しました。臨床医を中心として100人以上の参加者が集まる盛会となりました。われわれもこれまで依頼を受けた補体異常について発表し、これをまとめた論文を日本補体学会の雑誌(補体 vol. 51, No.2, 3-13, 2014.) に報告しました。

補体チームのメンバー
 神戸常盤大学 保健科学部 医療検査学科
   客員教授:北村 肇 
   客員教授:畑中 道代
   助教:北野悦子

神戸常盤大学で測定依頼を受けた各種補体異常について.pdf

補体チームのメンバー.pdf