ときわブログTokiwa Blog

教員ブログ

健診

 先月、近所の病院で受けた健診の結果が郵送されてきました。これまで異常値が出たことはありませんので、恐れることなく開封しました。ところが、ついに異常値を出してしまいました。検査項目や数値は公表しませんが、運動不足が要因となり異常値を示す項目です。生活をふり返ってみると納得のいく結果ではありますが、正直落ち込みますね。判定は「要受診」となっており、がっかりしました。
 ちょうどこのころ、日本人間ドック学会と健康保健組合連合会が、健診検査項目の新基準なるものを発表しました。例えば、従来の高血圧の基準は収縮期血圧140mmHgでしたが、新基準では147mmHgと、大きく異なります(基準がゆるくなった?)。これまでの基準は厳しすぎたのか、ならば自分の健診結果もおそらく受診するほどでもないだろうと自分に言い聞かせました。

 しかし、基準値の違いがなぜ起きるのか、その理由が気になって、新基準を算出した調査方法を調べてみました。すると、人間ドック受診者の中から健康人だけを抽出し、健康人のデータを集計し要約したということでした。二度目のがっかりです。調査対象に病気と診断された人を含んでいない断面的な調査であるため、新基準値は病気のリスクの指標にはなりません。従来の基準値と推定方法が異なるため、とくに「新しい」基準値というわけではなかったということです。観念して受診することにいたしました。