ときわブログTokiwa Blog

教員ブログ

あっという間の10年間


 子どもが産まれたばかりのころは何もかも必死で、首が坐ったら、お座りできるようになったら、歩けるようになったら、幼児食になったら、トイレが自立したら、小学校になったらなど、少し先の発達を思い描き、あと〇か月したら今より楽になっているはず、と思って生活していたように思います。

 人からは「子育てはあっという間に終わるよ」と言われていたのですが、当時の私はその「あっという間」の「あっ」がいつまで続くのか・・・とため息をついたことがありました。
今ようやく「子育てはあっという間」の意味が身にしみてわかります。保育所も長男は5年11か月通ってくれましたが、最後の運動会、最後の音楽会、最後の生活発表会、最後の給食、というように、一つひとつ保育所の行事も終わり、卒園してしまうと、気づけば保育所に子どもを預けるママではなくなってしまいました。
まだまだ低学年ですので手がかかりますが、着実に自立へ向かっている息子たちを見て嬉しさ半分、寂しさ半分です。

仕事と子育てと主婦を両立して10年経ちますが、夫婦共働きで普段から親には子育てを手伝ってもらっているので、休みの日まで子どもを親に預けて一人で遊びに行くとか、夫婦で出かけることをしてきませんでした。子どもが小学生になり、やっと自分の時間がほんの少し持てるようになったと実感できるようにもなりました。先日は、子どもたちは祝日に登校日で、私たち夫婦は休みでしたので、子どもが帰る時間から乗る電車を逆算し、3時まで限定で、10年ぶりに2人でデートにも行き、夫とは「だんだん2人の時間が増えるね」と話をしたところです。

子どもたちには毎日、1分程度ずつですが、朝起きたら足をさすったり抱きしめたりしています。朝、グズグズ言っていても「泣いても可愛い!」と言って抱きしめるとすぐに泣き止みます。頭の先から足の先まで各部位を言ったあと「ぜ~んぶ可愛い!」というと本当にうれしそうにします。

いつまでこれをさせてくれるのか、抱っこをするのはいつが最後になるのか、一緒にお風呂に入ってくれなくなるのはいつやってくるのか、自分の部屋で寝る、というのはいつやってくるのか・・・

今の私の子育てが間違っているのかそうでないのかは、思春期以降に答えが出るような気がします。