保健科学部 看護学科Nursing

TOPICS

2016年国際医療活動Ⅱアメリカ・ボストン看護海外研修概要報告

本学では国際医療保健活動論Ⅱ演習授業として14回生に ネパール、フィリピン、アメリカのボストンに約一週間の海外研修を行っている。この研修は、大学コンソーシアムひょうご神戸における単位互換制度の枠組みにて科目提供単位認定授業としても開放しており、これまで甲南大学、神戸大学や関西国際大学からの参加も受け入れている。 

ボストンの看護研修では、学生が日米の医療事情を国際比較し概要を事前学習したうえで、アメリカの専門性の高い看護や、アメリカ特有の保険制度や社会事情が複雑に絡む国内の健康や疾病を社会や経済格差の側面や、制度的な部分での健康・医療制度の側面からも考え、医療の在り方や専門職、特に看護専門職のあり方について考えを深化させる目的を挙げている。そのため世界的にも有数のエリート病院数か所と、移民や貧困層を主なサービス対象にするホームレスシェルターや貧困層のためのクリニックのような社会福祉施設などアメリカ社会の光と影が比較しやすい施設、今年からはアメリカの民間保険会社の中でも一番早く誕生したブルー・クロス・シールドを見学先に加えておこなった。

例年通り学生は規定されている事前研修を受け、アメリカや日本の医療制度や、統計的な健康状態の比較、訪問予定の施設の中で特に興味のある分野について事前学習を行い、発表した。

今年度は、参加者6名のうち本学3回生が4名、関西国際大学から3回生2名の参加があった。現地において研修後にミーティングを行い、研修内容の振り返りを行ったが、学生間の協力体制がしっかりしており、自発的な意見の交流も活発に行われた。学生たちのとても素直で物事をポジティブに多角的にとらえる視点は素晴らしく、これまで学生の育成や教育に関わってこられた方々の人格や生きる姿勢が感じられる。大変充実した研修旅行であった。

NEWS一覧へ