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「第4回神戸常盤学術フォーラム」

 平成27年度の神戸常盤学術フォーラムは、10月3日(土)午前9時半の上田学長の開会のあいさつから始まりました。学科長推薦6題、テーマ別研究16題、一般9題のエントリーがあり、「第4回を迎えて定着した感がある」との言葉を頂戴したことで主催者一同テンションの盛上がりを感じました。

 第1部の前半は例年通り、学科長推薦による各学科代表者の発表です。イノベーション機構は昨年からの登場ですが、昨年は通信課程からの発表がなかったため初めて6学科・過程・機構全ての発表が出そろいました。内容はさすがの一言で、例年にも増してグレードの高い発表であったと思います。専門的な内容を他の教職員にもわかるように丁寧に教示いただきました。そのせいか、アンケートからは時間が短いという意見が多く、次回は一考の余地ありと感じています。

 後半は、若手研究者に聞くというタイトルで、N科・谷口先生、E科・戸川先生に科研費申請にあたってどのようにテーマを思いつき、構造化し、デザイン構築されたのかについてお聞きし、現在研究に苦慮している若手の先生方のヒントになるような話を引き出そうという企画でした。77人の参加はあったものの意図した対象者は少なく、むしろ研究に熱心な方々の参加が多かったように思います。アンケートでは、「意図が見えない」という感想から「有意義であった」という意見まで分かれてしまい、発案者および座長としては反省すべき点が多かったと思っています。

 第2部は、午後からハローホールでのポスター発表(参加者71人)とワイガヤルームでの口頭発表(同48人)が同時にスタートしました。このセッションは演題によって観客の入れ替わりが激しく特にワイガヤの後半ではかなりの人数がポスターに流れてしまいました。ポスター発表では「1演題ごとに質疑があればよい」、「フリーディスカッションがよかった」などまたもや意見が分かれました。また、「ワイガヤは閉鎖的で圧迫感がある」ので会場のレイアウトも含めて来年度に向けた振返りをおこなっていきたいと思います。

 本フォーラムは、KTUセンターが目指す「本学の件研究活動のさらなる活性化」に向けた取組みのひとつとして日頃の研究成果の発表の場として設定しています。研究活性化の取組みを評価する指標の設定は困難ですが、紀要・緑葉の論文数や科研費申請、テーマ別研究への応募者数が少しずつではありますが増加傾向にあることは評価できると思います。しかし、学科長推薦の発表者の半数が新任教員であることや新たに研究を始められる教員が少ないこと、競争的資金への応募者が固定化していることなどには少なくない危惧を感じています。そんな中、一般演題「僻地における看護に関する研究の動向」は離島での臨床経験から僻地における看護の問題点を抽出され、今後の課題解決や教育への応用に向けて新たな発展を感じさせる発表であったと感じました。本フォーラムへの多数の教職員のご参加に感謝するとともに、この1年間研究に励まれる教員が次回には多数応募していただけることを期待して稿を閉じます。