ときわブログTokiwa Blog

教員ブログ

カメカメ

 そのカメは突然やってきた。5月のある朝、登校前の息子が大声を出す。庭に出てみると、ちょこんとカメが鎮座ましましていた。息子曰く、「カラスが落としていった」と。なんの根拠もなく、そんなことは無理だろうと思う反面、こんな重たいカメを加えて飛べるカラスは凄いと思ってしまう。ついでにカメを加えて垂れ下がった頭を必死に持ちこたえながら空を飛んでいるカラスさえも想像してみたりする。それはかなり変だ。

 現実問題、これから夏に向かいこれを飼うのは大変だという思いに襲われる。「なぜ、こっそりと道路に戻さなかった?(戻して欲しかった)。カメを粗末に扱って我が家が不幸になったらどうしようか。」そっとつぶやいてみた。間髪入れず息子が言う、「道路に放して車が引いてグシャッてなったら、もっと不幸になる」。確かにそうだ、それはかなりリアルだ。結果、自宅で飼うことになった。 自分に言い聞かす、捉えを変えろと。「カメが来てくれた、これは幸せの前兆だ」そう思うことにした。そして、毎日カメのご機嫌を伺う、今日はいかがですか、ストレスなく過ごせていますかと。

 息子「お母さん大丈夫、カメが万年呪っても、僕は良く生きて100年!カメにとってはほんのちょっとだから」。確かにカメにとってはね。だけどあなたの人生呪われっぱなしになるんだけど。カメも自由に過ごせて、我が家も安泰なカメの暮らしはないものか・・・あったら教えて頂きたい。

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