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「トゥルシー」-万能の聖なる薬草-

昨年参加したネパールの研修旅行の最終日、今までにない強烈なノドの痛みを感じました。

私は、この異国の地で「未知のウイルス」に感染したのではと不安になりました。

インドやネパールでは、古来よりアーユルヴェーダ(インド伝統医療)が盛んです。

以前よりこの医療に興味を持っていた私は、アーユルヴェーダの秘薬(ミラクルハーブ)として有名な「トゥルシー茶」をネパールのスーパーマーケットで既に購入していました。

早速「トゥルシー茶」を飲んでみると、まず、甘くてスパイシーな香りに癒されました。

そして、不思議な事に2杯目を飲んだ頃からノドの痛みがウソのように消えたのです。

アーユルヴェーダが見つけだした秘薬のパワーに驚きました!

トゥルシー(英名はホーリーバジル)は、サンスクリット語で「比類なきもの」という意味で、薬草の中で、最も神聖な秘薬と言われています。

アーユルヴェーダではマラリア、風邪、喘息、炎症、皮膚病、消化不良、精神疲労などの治療に数千年にわたり用いられてきました。

また、インドでは「死神の使者は、トゥルシーの茂る家に近づくことができない」1)と言われており、多くの家の庭先に植えられています。

さらに、近年の研究でも、トゥルシーは非常に健康に良い天然ハーブのグループである「アダプトゲン」のひとつであると実証されました。

現在知られている「アダプトゲン」の殆どはアーユルヴェーダか漢方で伝統的に使用されている薬草です。

トゥルシーの他には、朝鮮人参、霊芝、冬虫夏草などが含まれます。

「トゥルシー茶」は、日本でも購入することができます。風邪の初期症状やストレスからの解放にお薦めです。

1) Shri Yash Rai2002)大矢泰司 訳(2010):奇跡のハーブホーリーバジル[トゥルシー]-その薬効と治療法-,出帆新社,東京