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ペットブームの陰に その3

これまでペットとして揺るぎない地位を確保していたイヌが、最近はネコに変わってきました。その背景には超高齢社会で、イヌの世話や散歩が思うようにならないことがあると

言われています。その結果、ペットショップでのイヌの販売が思うように伸びず、その結果イヌのブリーダー業にも影響が及んでいます。

 イヌのブリーダーはゲージの中でイヌを繁殖していますが、生まれたパピーが思うように流通せず、その結果繁殖犬の殺処分が急増しているとも言われています。前回も書きましたが売れない小イヌを投棄するニュースも跡を絶ちません。

 今年の初めブリーダーが殺処分しようとしていたイヌを愛護団体がレスキューしました。我が家では、その中のレスキューされたジャックラッセルを愛護団体から譲り受けました。愛護団体では今後妊娠・出産しその小イヌが心無い飼い主に放棄されないよう、避妊手術してから譲渡するシステムをとっています。我が家に来ましたジャックラッセルに早速名前を付けました。丁度ゆず(柚子)が実る時期にレスキューされたと聞きましたのでユズと命名しました。年齢は不詳ですが動物病院で診てもらいますと、歯の残存状態(5本)から10歳ぐらいだそうです。ジャックラッセルは先住犬であるテリア(ウェストハイランドホワイトテリア)とは一般的に相性が悪いと言われていますが、我が家ではテリアとも仲良く、家の中を一日中走り回っていました。初めはおどおどし我々の様子を伺う素振りを見せていましたが、2週間もすれば我々家族にも慣れ家族の一員となりました。丁度2ヶ月程立った頃、近くの公園にテリアと一緒に散歩に行きました時、突然倒れ息を引き取りました。直ぐにかかりつけの動物病院に連れていきましたが、診察の結果肝臓にあった腫瘍が破裂し出血死(即死)したとのことでした。これまでの10年間の過酷な生活からやっと解放され、これから我が家で幸せいっぱいの人生をと考えていましたのに残念な結果になりました。

 前回譲り受けましたユズが悲しい結果となり我々家族も落ち込んでいましたが、7月に再度ブリーダーからレスキューされたシーズを前回と同じ愛護団体から譲り受けました。年齢は8~9歳とやはり今回もシニア犬です。頭と背中が茶色いことからショコラと名付けました。前回の例もありますので、早速動物病院で全身のあらゆる検診を受けましたが、このシーズにも乳腺に腫瘍が2つ見つかりました。この腫瘍は大きくなく、後日の手術で良性と診断され、手術後の経過も問題なく、現在は我々老夫婦とシニア犬2匹と楽しく毎日を過ごしています。二度と前回のような悲しい結末を迎えることのないように、動物病院のお世話になりながら見守っていきたいと考えています。