短期大学部 口腔保健学科Oral Health

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【口腔保健学科】キャリアアッププログラム

歯科衛生士を対象としたリカレント教育「キャリアアッププログラム」

上原弘美


 歯科衛生士のキャリアアップを目的に平成25年度から実施した歯科衛生士リカレント教育「キャリアアッププログラム」は今年で6年目になります。5年間で延べ23名が受講され、1年間で120時間以上の学修を修了され、履修証明書を手にされました。23名のうち22名は歯科衛生士として働いているけれども更なる専門性の向上を目指して受講され、1名は長らく歯科衛生士を離れていたものの再就業を目指して受講されました。また、23名のうち7名は本学の卒業生で、まだ卒業後2~4年目で、もちろん現役で頑張って働いているのですが、現状に甘んじることなく、再度大学に通い歯科衛生士としての実力アップを図ろうとする向上心に感服します。
 今年度は、6名が受講されています。そのうち1名は、長いブランクがあるものの若い学生に交じってもう一度勉強したいと意欲を持って受講されています。5名は現役の歯科衛生士ですが、さらに知識や技術を高めたいとの思いで受講されています。それぞれ目的は違いますが、学生とともに講義を受けたり、臨地実習に行ったり、ボランティア活動に参加したり、また同じ歯科衛生士である教員たちとの交流も双方にとってよい刺激になることと思います。充実した一年を過ごし、歯科衛生士としての自信をつけていただきたいと思います。
 今後ますます高齢化率は高くなり、要介護・要支援者は増加します。それに伴って歯科衛生士の活躍の場は、開業歯科医院だけでなく、病院や介護施設、また在宅へと拡大し、今もすでに引っ張りだこの状況です。様々な方面からの歯科衛生士の需要は高く、就業者が不足している事態は慢性化しています。しかし、就業者数123,831人(H28年末)に対して、歯科衛生士免許登録者数は270,648人(H28年度末)で、免許を持ちながら就業していない者は54.3%と、なんと半数以上の歯科衛生士免許が眠ったままの状況なのです。このリカレント教育キャリアアッププログラムがそのような歯科衛生士不足の状況に一役買えるのではないかとの思いでこれからもより内容を充実させながら継続実施していきたいと考えています。

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