保健科学部 看護学科Nursing

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鎌田美智子 保健科学部学部長 看護の未来へのメッセージを語る

 911日(日)、大阪市にある堂島ホテルにて、シンポジウム「こころの看護が社会を変える~未来へのメッセージ~」が開催され、本学保健科学部の鎌田美智子学部長がシンポジストのパネラーとして登壇しました。

 このシンポジウムでは、超高齢社会を迎え、医療・看護を取り巻く環境が変化する中、チーム医療や地域包括ケアのキーパーソンとしての看護師への期待が高まっていることを受け、将来を見据えた人材育成についての議論が行われました。
 

 会場には定員を大幅に上回る約400人が参加され、関心の高さと同時に、看護師育成への期待の大きさをうかがわせました。

 シンポジウムの基調講演では「ともに生きる社会を目指して」をテーマにTVやラジオ、新聞などのマスコミでも活躍されている精神科医・立教大学現代心理学部教授の香山リカ氏が、精神科医として『自己有用感』『多様性』という視点、さらには医療の現場が大きく変容していることなどを例示し、人・患者を中心にした医療のなかでも看護職の重要性について語りました。

 続いて、「こころの看護が社会を変える」をテーマにパネルディスカッションが行われました。その中で、鎌田学部長は「看護の今」「看護の未来のために」「これから看護に求められること」を話の骨子として看護教育の過去・現在・未来について理論や制度・統計資料を提示しながら話をしました。

 これからの看護師にはヒューマンケアのプログローバル社会に対応する力生涯学び続ける専門職であることを求めました。また、現在の医療動向に対応する力の育成や看護専門職に求める資質について語りました。さらに超高齢化社会において、患者の持っている力を引き出しつつ、「最期までその人らしい生」に寄り添ったケアができる看護師を生み出すための教育の必要性などについて語りました。これはまさに当大学の看護学科の教育理念を指し示すものでした。

 鎌田学部長の話を受け、基調講演をされた香山リカ氏からも看護教育が大きく変化し、多職種協同のアプローチにおいて看護者がリーダーとなる時代が来たことを実感すると話されました。

 このシンポジウムの様子は、10月はじめに読売新聞の記事に詳しく掲載される予定です。

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