保健科学部 看護学科Nursing

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基本看護技術Ⅱ

 看護学科の2年前期に「基本看護技術Ⅱ(診療の補助技術)」の授業があります。この授業では滅菌物の取り扱い、静脈血の採血、導尿、与薬などの対象者への医学的検査・治療についての援助技術の知識と技術の基本を講義や演習を通して学びます。看護を学ぶ学生として最初にユニフォームを着用する授業でもあります。学生たちは、いつも事前課題に取り組みイメージしてから演習に臨んでいます。演習では、3~4名のグループに分かれ、患者役、看護師役を体験して看護技術を学びます。静脈血の採血や注射などの演習は、モデル人形を使って実際に注射器を刺入し学習しています。

 写真は、筋肉注射の実際を中央の教員の声に合わせ5か所で教員によるデモンストレーションをしているところです。


 デモンストレーションを見学した後、各演習グループに分かれて筋肉注射の演習を行いました。写真は、学生2人で処方箋と薬液のダブルチェックを行っているところです。


 注射器への薬液の吸い上げなどの準備をします。看護師役の学生が、教員の指導を受けながらモデル人形の臀部(おしり)に神経や血管を避けて注射部位を決定し緊張しながら筋肉注射を打っているところです。ペア学生は、患者の声担当で看護師役の学生の問いかけや声かけに答えています。



 このような
 15回の授業を終えた学生たちは、「1年の時と比べて診療の補助を行うための技術を学んだ。臨床の場で使用できる技術であり難しかったが看護について学んでいるという意識を持つことができた。」「無菌操作や、1年の授業で習った内容を活用しながら演習を行ったので、基本的なことを忘れないようにしたいと思います。」「1つ1つの技術に対して根拠を持ち、"何のために"に"何が大切か"を考えて行うことでより実践的な技術を学べました。」など成長を感じているようです。私たち教員も、講義や演習を通して「だんだん事前学習に力が入ってくる」「自主練習の申し込みが増える」「顔つきが引き締まってくる」など学生の成長を日々感じています。9月の基礎看護学実習が、今から楽しみです。

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