保健科学部 医療検査学科Medical Technology

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【医療検査学科】大学コンソーシアムひょうご神戸「学生派遣プログラム」ボストン研修報告

           大学コンソーシアムひょうご神戸「学生派遣プログラム」ボストン研修

                                    医療検査学科3年 澳本 祥花
 
2018年9月8日から9月17日まで大学コンソーシアムひょうご神戸「学生派遣プログラム」でアメリカのボストンへ研修に行ってきました。マサチューセッツ総合病院を中心に、タフツ大学医学部の研究室、臨床検査機器企業、婦人科病院、子ども病院を訪問しました。
 アメリカの病院は、POCT(Point-of-care testing、臨床現場即時検査)に力を入れていると感じました。POCTとは被検者の近くで行い、迅速に適切な結果が出せる検査で、手で持てる程の機器もあり、小さな検査室と例えられるほどです。病院の検査室で行う検査を自宅、緊急を要する救急車内、災害時等でも活用が広がっています。将来POCT機器はさらに小型になり検査の精度も上がると予想され、個人の医療費負担を減らすことが可能になると思いました。機器については、各企業の方が熱心に話してくださり、私たちが普段扱う機器に人の思いを改めて感じました。
 検査室の広さは日本とほとんど変わりませんが、超音波検査室は日本の検査室の1.5倍ほど広く、ストレッチャーが出入りできる十分な広さが必要なため、部屋・出入口の大きさが規定されていると知りました。日本ではあまり普及していない検査室内に汚染除去用シャワーがついていたことも驚きました。日本同様に検体はバーコードで個人情報が管理され、どの人にどの検査が必要か各検査室でわかるようになっています。患者さんのプライバシー保護は特に採血室、献血センターが重視していると感じました。献血センターの献血前には個室で他人に聞かれないよう問診し、採血場所はカーテンで仕切られておりました。また、病理検査はほとんどが自動化されながらも、最後に人の目で確認して人為的ミスを防止していました。
 研修後にはボストンの観光地を巡り、慣れると自分達で買い物や地下鉄を利用できるようになっていました。普段の大学生活では出来ない価値ある経験ができました。

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