保健科学部 医療検査学科Medical Technology

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卒業生が仕事を紹介します Part 6 生理機能検査をご紹介します

 病院の臨床検査技師の仕事には検査室の中で検査をこなす部署と、患者さんと直に接して検査を行う生理機能検査という部署があり、後者は心電図や超音波(エコー)検査、肺機能、脳波、神経など人間の生理的な機能の検査をします。私はこの生理機能検査の部署で働いていますが、これら様々な検査の中でもエコー検査、特に循環器領域(心臓)のエコー検査の魅力にはまっています。
 心臓エコー検査は体表から超音波を当て、心臓の形態や機能を調べます。患者さん一人一人状態は異なり症状も様々です。患者さんはどのような主訴なのか、心臓はどのような状態が予想されるのか、他にどのような身体所見や検査結果が出ているかなど色々なことを確認し頭の中で整理しながら、必要なデータを迅速に正確に取得することが大事になります。検査が終わると結果を検査所見として臨床検査技師がレポートに書きます。このように自分の持っている知識や技術を使い、目の前の患者さんを正しい治療に導くことができる事にやりがいを持ち、大きな魅力の一つと感じます。
 また生理機能検査は対人の環境なので、接遇も大事になってきます。患者さんは病院という環境で通常とは異なった心理状況にあることを念頭に置き、不安や緊張をできるだけ取り除くことも必要です。その中で診察室では話せなかった話が聞け、所見に活かすことができることもあり、検査結果をただ出すだけの仕事では無いと感じます。患者さんから感謝の言葉や励ましの言葉を頂くと、自分が必要とされていることを実感し、何とも言えない達成感のようなものを感じます。
 医療の中で検査は大きな責任を伴いますが、その分やりがいの大きな仕事です。特にエコー検査は検査者の知識・技術が大きく反映される検査なので、さらにやりがいを感じて日々仕事をしています。

臨床検査技師・二級臨床検査士(循環生理)
西陣病院
脇坂 樹
医療検査学科2014年卒業

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